「研究生活しんどいなぁ~」と感じている学生さんは少なくないと思います。
ふと休学の 2 文字がちらつくこともあると思います。
私自身も研究室に在籍していた 3 年間は毎日がしんどくて、卒業が確定するまで研究のことが頭から離れた日は 1 日もありませんでした。
M1 の時に休学の手前までいきましたが、私にとって最善策ではないと思ったので、踏みとどまる選択をしました。
ここでは、研究生活がしんどくて休学を選択する前に考えて欲しい点を紹介します。
目次
その場しのぎなら休学の意味がない
卒業する意志があるから休学という制度が存在し、休学明けには必ず元の環境に戻ります。
そのため、自分が抱えている問題に対して何かしら対処しないと休学前と何も変わりません。
「あの休学期間のおかげで今の自分がある」と思える期間にしないと無駄以外の何物でもありませんよね。
- 学内のカウンセリングを利用
悩みを聞いてくれる相談相手を見つける - 心身の休養と研究に関する勉強
パワーアップした状態で研究生活に復帰する - 就職支援サービスについてよく調べる
仮に中退を選択してもすぐに行動できるようにする - 今後の人生について考える
辛い状況だからこそ自分がどう生きていきたいか真剣に向き合う
休学をその場しのぎとして利用するつもりなら、貴重な時間とお金がもったいないと思います。
私自身は休学明けも元の環境に戻ることを考えただけでさらに絶望していたので、休学は選択しませんでした。
無事に卒業できたから良かったと思っていますが、もし休学していたら後 1 年も研究のことで頭がいっぱいになっていたかと思うとゾッとします。
成果に固執しない
論文には新規性が不可欠です。
しかし、卒論や修論に必要な新規性は以下の 2 点です。
- 研究目的 (従来と何が違う)
- 新規実験の検討及び考察
論文投稿できるような結果だけが新規性ではありません。
努力したから必ず期待通りの結果になるとは限らないのが研究ですし、研究が滞るのは誰もが経験することだと思います。
研究の過程で上手くいかない実験に直面しても、様々な条件で検討すれば、それも立派な新規性です。
就活が上手くいかないならまずは研究優先
研究と就活の両立に苦労する学生さんは多いと思います。
基本的に研究第一優先の研究室が多い中で、納得いく就活をされている学生さんの方が圧倒的に少ないのではないでしょうか。
研究もあまり進捗が無いから、翌年の就活に備えて休学も視野に入れている方もいるかもしれません。
ただ、まずは 卒業研究の単位 また 卒業に必要な単位数 を取得するのに全力を注ぐのが賢明だと私は考えます。
卒業はしないので就職留年 (新卒扱い) という形にはなりますが、翌年も研究するのとしないのでは自分自身に掛かる精神的負担も全然違うと思います。
断言はできないので後でちゃんと確認して欲しいのですが、確か大学に籍を置くだけなら (授業は受けられない) 、多少お金は抑えられるはずです。
就活が終わったら、研究のことを一切考える必要が無く、アルバイトでもしながら自分のやりたい事を思う存分やるのが最善策ではないかと思います。
自分でコントロール不能な問題は割り切る
自分にコントロールできない問題で悩むのは精神的に辛いと思います。
- 実験結果
- 研究室内での評価
- 人間関係
実験結果はコントロールできませんが、その結果から次の方向性を決めることが出来るので、全然無駄なデータではありません。
また、研究室のメンバーとはかなり多くの時間を一緒に過ごすので、人間関係に悩むこともあるでしょう。
自分自身も他人から苦手意識を持たれている可能性もありますし、世の中には色んな人がいるので仕方のない問題かもしれませんが、他人の評価はあまり当てになりません。
その人の価値観、その時の気分、置かれている状況によって好き勝手に評価します。
他人の評価を気にせず、自分のスタイルを貫きましょう。
イメージを売りにする芸能人でもない限り、割り切った方が楽だと思います。
まとめ
周囲の人は好き勝手にいろいろ言うと思いますが、休学するかどうかは自分自身にとって大きな決断だと思います。
自分自身にとって何が最善策なのかをよく考えてから決めて欲しいと思います。
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