学部 4 年生になると本格的に研究生活が始まります。
研究室にもよるので一概には言えませんが、研究室配属前の学生生活とは比べ物にならないくらい忙しい日々を送るはずです。
そして、精神的に追い込まれることが圧倒的に多いのが研究生活です。
しかし、心に余裕を作れるのは他ならぬ自分自身なので、余裕を持って研究生活を過ごすための工夫が欠かせません。
ここでは、忙しい研究生活を少しでも楽に過ごすために最低限出来ることを紹介します。
目次
資料はこまめに作成
研究生活ではプレゼンの機会が圧倒的に多くなります。
研究報告などのプレゼンスライドは発表が迫ってから大慌てで作成する方が多いのではないでしょうか。
次からはもっと早くに準備しようと思っても、結局毎回同じことを繰り返してしまいますよね。笑
スライドの図、配置、構成や文章を考え、作成するのって面倒臭いので、つい後回しにしがちだと思います。
私自身も B4 の頃はよく後回しにして、当日の朝までずっとプレゼンスライドを作成してました。
確かに一気に全て終わらせようとすると大変ですが、2~3 日で 6~7 割ぐらいのクオリティーで構わないので 1 スライド作成しておくと、発表前にちょっとした修正だけで済みます。
また、いちいちパソコンを開くのが面倒臭いのであれば、紙にスライドのイメージを軽く書いておくことをお勧めします。
研究生活は忙しいですが、一日中実験しているわけではありませんよね。
携帯をいじったり、メンバーと談笑したり、ただただ休憩する時間を少しだけ資料作成の時間に充てるだけで、その後がかなり楽になりますよ。
全ての作業は時間で区切る
所属大学の規定にもよりますが、基本的に研究室は夜遅くまで居られます。
そして、作業時間の拘束が無いからダラダラ過ごしてしまう方もいると思います。
夜遅くても実験可能
↓
ダラダラ過ごす
↓
結果的に夜遅くまで研究室に居る
そのため、時間割が無いからこそ自分自身で作業時間を決めるのが望ましいです。
- ○時に実験開始
- ○時までは資料作成
- ○時まではデータ整理、考察
もちろん計画通りに進むとは限らないので、特に新規実験の際には早めに実験を開始し、すぐに対処できるように準備しておきましょう。
やる事を終わらせたらサッサと帰る
研究生活では “遅くまで研究室に居る = 実験している” という認識が少なからずあると思います。
帰りたくても他のメンバーが残っているから帰りづらくなってしまい、遅くまで残ってしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、遅くまで実験するのが目的ではなく、論文を書くために必要な実験データを取得するのが目的です。
そのため、自分に必要なデータを少しでも得られれば、早く帰ることなど全然問題ではありません。
必要なデータというのは期待通りの結果だけではなく、ダメな方向性を示す結果のことも含みます。
目的の明確さ と 適切な条件 であれば期待外れの結果も十分な実験データです。
その日にやる事を終わらせたら、翌日の準備をして速やかに帰宅しましょう。
あらゆるパターンを想定しておく
限られた期間内である程度成果を出さなければいけません。
しかし、どれだけ頑張ってもなかなか期待通りの結果が出ないのが研究です。
私自身も B4 の頃は卒論に必要なデータが取れない日々が続いていたので、かなり精神的に追い詰められていました。
当時の私は上手くいかない場合を想定していなかったので、全てが後手後手になっていました。
こういう事態を避けるために、あらゆるパターンを想定しておく必要があります。
そうすればどんな実験結果になっても常に先手で行動でき、発表材料が足りないという最悪の事態は回避できます。
- 実験方法、条件や解析方法は複数考えておく
- 別ルートも考えておく
- 上手くいかなかった場合のスライドも用意しておく
- 妥協点を決めておく
私は院生になってからは色んなパターンを考慮するように心掛けたおかげで、何とか学会発表や修論に必要なデータを取得できました。
自分の中で選択肢を複数用意しておくとかなり精神的に落ち着いていられると思います。
まとめ
研究生活の中で最もしんどい時期は学会や論文提出が迫っている時です。
その時に自分を助けられるように、自分自身がやれることを今からやっておきましょう。
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