研究生活では日常的にプレゼンが行われます。
- 研究 / 進捗報告会
- 論文 / 文献紹介
- 卒論、修論発表練習
- 学会発表練習
プレゼンが苦手な学生さんにとっては憂鬱だと思います。
私自身も苦手でしたし、研究生活を始めたての頃は沢山失敗をしました。
しかし、多くの失敗から学んだことを意識したおかげで、大学院に進学する頃には多少マシなプレゼンが出来るようになったと思います。
ここでは、プレゼンが苦手な学生さんに最低限意識して欲しい点を紹介します。
目次
批判や指摘、質問に上手く対応できないことは恥ではない
プレゼンには必ず質問時間があり、おそらくこの質問時間に苦手意識を抱いている方が多いと思います。
- 批判・指摘されたら恥ずかしい
- 質問に答えられなかったら恥ずかしい
私自身も苦手意識が強かった頃は質問時間が最も憂鬱でした。
全て完璧にこなさないといけないと思い込んでいたので、それが出来ないのは恥ずかしいという認識でした。
しかし、重要なのは自分の考えを相手に伝えることであって、完璧な対応ではありません。
そもそも研究自体に完璧な答えが無いので、何か批判・指摘や質問をされた時は、
- これまではどう考えていたか
- 今後はどうしようと考えているか
を答えれば大丈夫です。
全く考えていなかった点に関しては、直ぐに考えがまとまらないのであれば、「考えていませんでした、ご指摘ありがとうございます。」と正直に答えましょう。
理論が滅茶苦茶で曖昧な返答が一番良くありませんし、相手も完璧な答えを求めているわけではありません。
上手く対応できないのは恥ではありませんし、もし自身の考えや実験の進め方に誤りがあれば、改善すればいいだけです。
常に相手に意識を向ける
プレゼンで一番やっちゃいけないのは聴衆が置いてきぼりになってしまうパターンです。
緊張するのは仕方がありませんが、自分が話す内容にだけ集中していると聴衆がついてこれていないままプレゼンが終わってしまう可能性があります。
- 原稿通りに読むのに必死
- 情報量が多過ぎる
せっかく準備して発表したのに、「あれって何だったっけ ?」「結局何が言いたいの ?」という状況は避けたいです。
プレゼンは自分が取り組んできたことを発表すると同時に、特に研究報告では今後研究を進めていく上で貴重なアドバイスを頂ける場でもあります。
そのため、自分が取り組んできたことや考えを相手にちゃんと伝えなければいけません。
そこで、説明の仕方や資料に工夫が必要になります。
- 強調したい箇所は抑揚をつけてはっきり話す
- 実験データを掲載したスライドには結論を明記する
- 見ただけでやる事が分かるスライドタイトルを付ける
- 1 スライドに情報を詰め込み過ぎない
- 次のスライドに移る際には流れるように繋げる
常に相手に配慮した説明の仕方や資料の作成を心掛けることで、プレゼンの質は確実に向上します。
失敗は改善して、徐々に上達していけばいい
プレゼンの上手い人と比較して、「自分にはあんな風にできない…」と感じたり、「自分より圧倒的に知識や経験の豊富な先輩方や教員の前でプレゼンするなんてとんでもない」と思う方もいるでしょう。
指摘していただけるのはありがたいことですが、人前で批判や指摘をされたり、怒られる状況は誰だって嫌ですよね。
しかし、研究室内での発表はあくまで練習なので、改善点を見つけるのが目的と捉えてください。
重要なのは卒論・修論発表のような大事な発表の時に、自分の中で最高の状態で臨むことです。
そのため、研究室での発表で指摘された点を改善し、徐々に上達していけばいいんです。
確かに人前で指摘されるのは恥ずかしいと思いますし、私自身もそう感じていましたが、逆に何も指摘されない状況に危機感を抱いた方がいいと思います。
最後に
研究室に所属すると苦手でもプレゼンは避けられません。
優秀な学生を演じる必要はなく、今の自分に出来る限りのことをやりましょう。
失敗することもあるとは思いますが、その都度改善していけば大丈夫です。
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