研究生活の忙しい大学院生は実験とインターンのどちらを優先すべきか

大学生活
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「今時インターンに参加しないと就活に不利 ?」 と考えてとりあえず参加を検討する学生さんもいるのではないでしょうか。

カワラボ
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私自身はそんな学生の 1 人でした。笑

特に実験第一優先の研究室が多いと思うので、研究生活の忙しい大学院生は実験とインターンのどちらを優先すべきか迷うと思います。

ここでは、実験とインターンのどちらを優先すべきか迷った時に考えて欲しい点を紹介します。

目次

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興味のある業界・業種には是非参加する

インターンと聞くとグループワークやグループディスカッションをイメージすると思いますが、必ず企業説明や座談会の時間が設けられています。

その業界全体の現状を知れますし、直接現職の社員さんから普段の仕事内容や職場の雰囲気等に関するお話を伺えます。

自分が気になっていることを沢山質問しましょう。

  • その業界・業種が求めている人物像
  • その業種に向いている人
  • 就活に関するアドバイス
  • 社員さんは何故この業界・業種を志望したのか

自身の就活に役立つ情報が手に入るかもしれないので、参加して損はありません。

就活に専念できる大学院生は少ないと思うので、本格的な就活の時期に差し掛かる前に、ある程度業界・業種について知っておいた方がいいと思います。

採用目的でインターンを実施する企業があるのも事実

「就職白書 2020(P. 16 ~ P. 19) によると、企業のインターンの実施目的 (複数回答可) は「業界・仕事への理解の促進」が 87.6% とトップで、採用直結が目的の割合は 16.0% でした。

また、「入社意欲の高い学生を絞り込む」(51.5%)、「採用を意識し学生のスキルを見極める」(43.5%) となっており、採用を意識した目的でインターンを実施する企業も多いようです。

カワラボ
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実施目的の半数近くが採用を見据えていることが分かります

優秀な学生は早めに囲い込みたいというのが企業の本音なのでしょう。

さらに、内定者のインターン参加状況の結果を見ると、 3 社に 1 社は採用を意識してインターンを行っていることが分かります。

  • インターンシップは、そもそも採用を目的として実施 30.5%
  • インターンシップは、採用を目的とはしていないが、結果的に内定者の中に参加者がいた 46.4%
  • 不明 0.6%
  • 内定者の中に自社のインターン参加者はいなかった 22.5%

「就職白書 2020P. 18 内定者のインターンシップ参加状況のグラフを箇条書きとして引用

採用を見据えてインターンを実施するため、印象に残った学生さんを対象に一部選考が免除されるケースもあるみたいです。

カワラボ
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研究室の同期は参加した企業から es を免除されました

ただあくまで一部選考免除ですし、内定者のインターン参加状況の結果を見ると、結果的にインターン参加者がいた (46.4%)、インターン参加者はいなかった (22.5%) とインターンをそこまで重視しているわけでは無いようです。

あくまで採用を意識してるのであって、採用直結ではありません

一番の目的は「仕事・業界への理解の促進」であり、何より会社自体を学生さん達に知ってもらうことではないでしょうか。

私自身も学部生の頃に計 3 社インターンに参加しましたが、グループワークよりも企業説明や仕事・業界への理解の促進が企画の中心でした。

インターンによるメリットもごく一部の学生さんにはあるようですが、不参加だから本選考に不利になることはありません

実験データが少なければ、翌年余裕を持って就活に臨むために研究優先

内定を獲得しても卒業出来なければ何の意味もありませんし、大学はあくまで研究機関です。

研究室在籍の学生にとって一番大事なのは、論文を書くための実験データです。

研究成果は必須ではありませんが、修論を書けるだけのデータは必要です。

仕方のないことですが、就活の時期になると実験スケジュールが後ろ倒しになるので、少なからず進捗に影響が出ます。

修論提出も迫っているので、今まで以上に進捗に対するプレッシャーも感じますし、指導教員も卒業を認定する立場なので、結構厳しめに言及してきます。

M1 の段階である程度データを取得しておけば、M2 になった時に余裕を持って就活に臨めると思います。

さらに情報社会である現代において、企業研究や業界・業種研究はインターンに参加しなくても自分で出来ます。

  • 企業の HP
  • 就活関連書籍
  • 業界研究書籍
  • ネット上の情報
カワラボ
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ネット上の情報を鵜呑みするのは避けましょう

実験データが有るのと無いのでは、精神的余裕もかなり違ってくると思います。

参加することが目的なら時間の無駄

就活で重要なのはあなたがどういう人物なのかという点であって、インターンに参加したかどうかではありません。

カワラボ
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アピールしなければいけないのはインターンに参加したことではありませんよね

大学院生は学部生とは違い研究に取り組んできた実績があるはずです。

もちろん専門知識や実験スキルが活かせない職業の方が多いですが、論理的思考力や継続力というのは十分なアピールポイントだと思います。

面接官はその分野に関しては初学者も同然なので、研究成果の有無は重要ではなく、その過程をアピールしましょう。

何故成果を出せたのか ? 課題に対してどう取り組んでいるか ?

大学院生ならではの強みではないでしょうか。

就活を見据えて研究に取り組むというのも選択肢としてアリだと思います。

最後に

何を優先するかは人それぞれです。

とりあえず参加するくらいなら研究を優先した方が良いんじゃないかと個人的に思います。

ですが、現職の社員さんに直接お話を伺える機会は滅多に無いと思うので、会社の規模に関わらず興味のある業界・業種のインターンであれば、就活の参考にするために是非参加してみて下さい。

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カワラボ

過去に研究室生活がしんどくて逃げた経験がありますが、なんだかんだで無事に修了することができました! このサイトでは辛い研究生活の乗り越えるためのアドバイスを中心に紹介したいと思います。

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