研究室配属に悩む学生さんが後悔しないためにできること

研究生活
スポンサーリンク

理系大学生は学部 4 年生になると卒論執筆に向けた研究活動が本格的に始動します。

そのため 3 年生の段階で配属される研究室を決めることになります。

カワラボ
カワラボ
私が通っていた大学では前期に配属先を決め、後期から輪講が始まりました


最後の学生生活をどう過ごすことになるかは所属する研究室によって違うので、研究室配属は非常に大きな分岐点です。

残念ながらブラック研究室は実在するので、研究意欲が無い / 興味のある研究室が無くても安易に選ぶのは避けるべきです。

特に内部進学による大学院進学を視野に入れている場合、研究室を変更しない限り最低でも 3 年間は同じ環境で過ごすことになるので、よく考えたうえで研究室を選んでほしいと思います。

ここでは、研究室配属を失敗 / 後悔しないために意識して欲しい点を紹介します。

目次

スポンサーリンク

コアタイムはあまり当てにしない方がいい

学生さんが一番気になるのがコアタイムではないでしょうか ?

カワラボ
カワラボ
毎日夜遅くまで研究室に居るのは嫌ですよね


ただ、コアタイムは最低限この時間までは研究室に居なければいけない時間を指しているだけであって、その時間になったら帰りましょうという意味ではありません

研究生活が始まると、自分主体から 実験主体の生活スタイル になります。

実験は準備や後処理にも時間が掛かりますし、学生実験のように正しく操作を行えば期待通りの結果になるとは限りません。

基本的に上手くいかないのが研究なので、ひたすら試行錯誤の繰り返しになります。

卒論は出せば通るなんて言われていますが、卒論を書けるだけの実験データは必要です。

そのため、実験データを取得するために多くの検討実験を行うので、コアタイムはあまり当てになりません

実際に私が在籍していた研究室のコアタイムは 9:30~18:00 でしたが、18:00 に帰る人はほとんどいませんでした。
カワラボ
カワラボ
正直、帰りづらい雰囲気も漂っています。笑


泊まる人もいましたし、私は毎日 21:00 過ぎに研究室を出ていました。

全ての研究室に当てはまるわけでは無いと思いますが、実験系の研究室を選択する際にはそれなりの覚悟が必要です。

所属することを意識して研究室見学/訪問に伺う

配属先を決める前に必ず研究室見学に伺うと思います。

形式上見学しなければいけないのかもしれませんが、なんとなく見学するのは時間の無駄ですし、「思っていたのと違う…」なんて事態は避けたいです。

そのため自分が所属することをイメージしながら見学に臨めるのが好ましいですが、研究生活経験が無い学生さんにとってはイメージしにくいと思います。

そこで見学の際に最低限押さえておいて欲しい点、質問事項を以下に示します。

  • 学生 (先輩) はちゃんと来ているか
  • 指導教員が学生にどの程度のレベルを求めているか
  • 報告会はどのくらいの頻度で行われるか
  • 教員は就活に関してどう考えているか

研究室によって生活スタイルや日々のプレッシャーもかなり違います。

正直言って研究室見学は面倒くさいと思いますが、自分が所属することを意識して臨んでください。

理系学生が有意義な研究生活を送るために研究室訪問で聞くべき質問
理系大学生は卒業研究/論文に取り組むために、学部 3 年生の間に所属する研究室を選択します。 各研究室の指導教員によって学生への指導方針や研究室の運営方針が異なるため、事前によく把握してから所属先を決めるのが大切です。 合わないからといって...

所属学生にも必ず質問する

最低でも 1 年間はその環境で研究生活を送らなければいけないので、怖いのは「聞いてた話と全然違うじゃん」という状態です。

指導 “する側” “される側” では受ける印象が違う可能性があります。

そのため、実際にその研究室で生活している学生さんがどう感じているのかを是非伺いましょう。

質問内容は教員にした質問と全く同じで構わないので、指導される側の学生がどう感じているか聞いてください。

カワラボ
カワラボ
一人だけでなく、複数人に伺った方が確実です


また、学生に対して高圧的な対応をする教員も残念ながら存在するので、その辺も所属学生に尋ねてみましょう。

必ず研究報告会も見学する

報告会は指導教員の本領が発揮される場でもあります。

研究ってなかなか上手くいかないので、進捗が無い状態で報告会を迎えることは珍しくありません。

そのため、報告会の場で厳しいお言葉を頂くこともしばしばありますが、その分野の専門家である教員からの “研究への批判や助言” は非常にありがたいです。

しかし、怒鳴り散らす、人格非難や自分のこだわりを強要するような発言は学生を精神的に追い詰める原因にもなります。

カワラボ
カワラボ
私が見た中で最もひどかった時は、同期が 3 時間くらいボコボコにされ続けていました

教員との関係に悩みを持つ学生は多いですし、実際病んでしまったり来なくなってしまう学生もいます。

もしかしたらそういう噂があるかもしれませんが、ただの研究室見学では絶対に判断できません

そのため、研究室見学の際に直接教員に報告会も見学したいと頼んでみることをお勧めします。

余程のことが無い限り断られないと思います。

あるいは所属学生に報告会の日時と場所を伺って、その日に部屋の外でこっそり見学してみてください。

最後に

研究室配属は学生にとって重要な選択ですが、配属後の方がもっと重要です。

どの研究室に配属されても、卒論を完成させなければ卒業はできません。

仮に行きたくない研究室に配属されてしまっても、やるべきことをやっていれば必ず卒業できるので、無理のない範囲で頑張りましょう

~理系大学の闇~ 学生さんを苦しめるブラック研究室の特徴と見分けるためにできること
研究室配属の時期が近づくにつれて、学生さん同士の会話に "ブラック研究室" という言葉が頻繁に出てくると思います。 ネットで検索するとブラック研究室の特徴について述べているブログ記事がいくつも表示されると思います。 実際にそういう環境で研究...
The following two tabs change content below.

カワラボ

過去に研究室生活がしんどくて逃げた経験がありますが、なんだかんだで無事に修了することができました! このサイトでは辛い研究生活の乗り越えるためのアドバイスを中心に紹介したいと思います。

コメント