大学内には少なからず ぼっち学生 がいます。
ぼっちは非常にネガティブな言葉のため、ぼっちだと大学生活において不利だと考える方はいると思います。
私自身は元々一人でいるのが好きなので、大学生時代はほとんど単独で行動していました。
実際にぼっち経験があるので、確かにぼっちだからこその悩みはありましたが、学生生活自体が不利だとは思いませんでした。
ここでは、ぼっちは大学生活において本当に不利なのか ? 、経験者である私が感じたメリットとデメリットについて紹介します。
目次
デメリット
少人数制授業ではペアの人を見つけなければいけない
大学の授業は全てが大人数で行われるわけではありません。
受講者数が少ない科目や理解度別 (主に英語) にクラス分けされる場合もあり、少人数で行われる授業もあります。
大人数の授業と異なり、ペア or グループで発表する機会が多いです。
座席指定であれば、ペアになるのは基本的にお隣さんなのですが、座席指定が無いと相手を探すことから始まります。
友達と同じ講義を受講する学生さんが多いので、自由座席だと基本的に隣には友達が居ることになり、必然としてそのままペアになります。
そのため、ぼっち学生の場合は課題に取り組むよりもまず先に相手を見つけなければいけません。
自分と同じ境遇の人がいればかなりマシですが、どこかのグループに入れてもらう可能性もあります。
自分以外が友達同士のグループ はかなり居心地が悪いです。笑
難しい or 訳の分からない講義を履修してしまう可能性がある
大学の講義は担当教員によって 講義の質 や 評価方法 が違います。
ぼっち学生は教員や講義に関する情報は耳に入らないので、実際に履修してみないと分かりません。
履修中止も可能ですが、進級や卒業に必要な単位数が決まっているため、安易に中止するわけにもいきません。
内容の難しい講義や訳の分からない講義を履修してしまうと、テスト勉強に苦労します。
以下に私自身が実際に履修してしまった最低の講義を紹介します。
- 指定のテキストはあるが一切使わない
- 板書もしない
- ただ 90 分間しゃべるだけ
- 自分の経験談が話の中心
何とか単位は取れましたが、その担当教員の講義は二度と履修しませんでした。笑
レポート課題の相談相手がいない
大学ではレポート課題の出る講義もあります。
私自身は理系学部・学科出身なので毎週実験レポートがありました。
私自身もそうでしたが ( 実験 ) レポートの考察部分に苦労する学生さんは少なくないと思います。
特に相談相手がいなかったので、書く内容に困ったときや分からない箇所に直面した時はかなり苦労しました。
THE 大学生 とは無縁の生活
大学は人生の夏休みと言われているくらいなので、大学生は遊んでいる というイメージを抱く方はいるでしょう。
- 飲み会
- サークル
- 友達と旅行
- 合コン
- 休日は友達とお出掛け
実際にそのような学生生活を過ごしている学生さんもいますが、ぼっち学生には一切無縁の生活です。
基本的に自宅、大学とアルバイト先の行き来になります。
遊ぶ大学生活を思い描いている学生さんからしたら、かなり退屈な学生生活になると思います。
メリット
自分の時間は好きなように使える
人付き合いがほとんどないので、空き時間や休日は全て自分のために時間を使えます。
- 読書
- ゲーム
- 一人旅
- アルバイト
- 独学で勉強
遊びや部費・サークル費にお金を払う必要が無いので、無駄遣いさえしなければお金はどんどん貯まりますし、そのお金は自己投資に使えます。
自分で考えて調べる癖が身に付く
身近に相談相手がいないので、自分で判断して行動することになります。
ぼっち学生の場合はそうせざる負えない状況にいるので、考える癖を身に付けなればいけません。
特に研究生活では自身の考察が研究の進捗にも影響します。
- 上手くいかない原因
- 具体的な改善策
また、考えて行動することは何かを身に付けるためには必要不可欠です。
何でこうなったんだろ、次はどうすればいいだろという考える癖は自分自身にとって大きな強みになります。
別にデメリットとは感じなかった点
過去問が無い
大学ではテストで 6 割以上の点数を取れなければ単位不可となるので、テストのプレッシャーは凄まじいです。
しかし、担当教員の出題形式は 大体同じ or 前年と似ている ことが多いので、先輩経由で過去問を入手できるとテスト対策が比較的楽になります。
実際に私は過去問を入手したことはありませんが、同じ教員の講義を 3 つ受講した結果、出題形式はほぼ同じでした。
では、過去問が無いと必ず不利なのかというと決してそういうわけではありません。
基本的に期末テスト一発勝負ではなく中間テストがあるので、そこで出題形式はある程度分かります。
仮に低い点数だったとしても、期末の結果の方が比重が大きいので、期末で十分に挽回可能です。
また、担当教員もどんな内容のテストになるかはあらかじめ話してくれることが多いので、過去問が無いからといって必ずしも不利だとは限りません。
過去問はあくまで出題形式が分かるだけですし、テストも難しい内容ばかりでは無いので、ちゃんと勉強していれば過去問なんか無くても単位は取れます。
空き時間が暇
大学生活は 1~5 限まで講義がある日や 3 限だけ無いというように時間割に空き時間がある日もあります。
やる事が無さ過ぎてダラダラとしてしまう学生さんもいると思います。
暇な時間はありがたいですけど、長いと苦痛ですよね。
しかし、この退屈な時間を上手く利用すれば、自分の負担を軽減できます。
- レポート課題を片付ける
- ( 理系の場合 ) 実験の予習
- 勉強をする
私自身は空き時間を利用して問題演習を解いたり、実験レポートや次の実験の予習を済ませていました。
就活、研究室などに関連する情報
とにかくぼっち学生さんは情報不足になりがちなので、就活の時期になると自ら進んで行動する必要があります。
ただ、説明会で聞くようなお話は基本的に企業の HP やパンフレットに大体記載されていますし、情報獲得の手段は一つだけではありません。
- 学内のキャリア支援センター
- マイナビ等の就活支援サービス
- 就活関連書籍
また、理系学生にとって研究室選びはもの凄く重要です。
ブラック研究室と噂されている所には絶対に配属されたくありませんよね。
ただ、事前の見学である程度把握可能です!!
- 所属している先輩に尋ねる
- 配属希望の研究室は報告会も見学する
- ちゃんと学生 (先輩) が来ているか確認する
私自身限りなくブラックに近い研究室出身なので、嫌というほど経験しているのですが、教員が本領を発揮するのは報告会の場です。
研究への批判やアドバイスがメインであれば全然問題ありませんが、
- 高圧的な態度
- 人格非難
であるならその研究室は避けることをお勧めします。
私は当時面倒臭くて報告会まで見学しなかったのですが、見学しておいて損はないと思います。
最後に
大学生活に何を期待するかは人それぞれですが、ぼっちだから大学生活自体が不利になるわけではありません。
せっかくの 4 年間を楽しかった、つまらなかった日々で終わらせるのではなく、自分自身にとって大きな強みとなる経験をしてもらいたいと思います。
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