就職か大学院進学か迷った時に考えて欲しいこと

大学生活
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就職するか大学院へ進学するか迷う方は多いと思います。

  • どの職業にも興味が湧かない
  • 周りは院進学する
  • 就活が上手くいかない
  • なんとなく…

理由は人それぞれですが、就職するか院進学するかは自分にとって大きな決断だと思います。

また、実験第一優先の研究室が多いと思うので、就活しづらいなぁと思っている学生さんもいるでしょう。

カワラボ
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私は一時就活をしていましたが、大学院へ進学しました


ここでは、就職か大学院進学か迷った時に考えた方が良い点を紹介します。

目次

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研究職に少しでも興味 / 関心がありますか ?

理系に進学したなら研究職に就きたいと誰しも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

私は研究職への憧れがあったので大学院への進学を志望しました。

学部卒でも募集している企業はありますが、修士卒を募集する企業の方が多いので、選考に応募可能な企業は確実に増やせます。

仮に研究に向いていないと思ったり、他の職業に興味を抱いても、研究業績 (学会発表や論文投稿) や研究への取り組み方は就活の際に立派なアピールポイントになります

大学院に進学すると、自分の研究とは関係無いことにも時間を取られるので、比較的時間に余裕のある 4 年時にたくさん経験を積んでおきましょう!

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研究環境や指導者との相性はどうですか ?

これから研究生活を続けていく上で環境は非常に大切です。

合わない環境で最低でも 2 年間は過ごさないといけない状況は避けたいですよね。

  • 研究費
  • 実験設備
  • 指導教員との相性
  • 良きメンターの存在

特に大切なのは良き指導者あるいはお手本となる先輩の存在ですが、教員との関係に悩む学生さんは少なくなく、病む方が出てしまうのも事実です。

精神的に病んでしまう原因の一つとして学生への指導の仕方が挙げられます。

ブラック研究室の根本的な原因である完全成果主義の教授だと、実験が上手くいっていない学生さんに、アカハラとも受け取られるような対応をする場合があります。

研究テーマを担うのは学生自身ですが、研究は一人では絶対に進められません

指導者としてアドバイス、研究者として批判や指摘をしてくれる教員であれば、大学院への進学を前向きに検討してみて下さい。

普段の研究報告会で学生さんへの対応を見れば、教育熱心かどうか判断できると思います。

プレッシャーに強いですか ?

大学院生になると学部生の頃よりも要求されるレベルが高くなり、研究業績が無ければ、卒業が認めらない大学もあります。

  • 学会発表
  • 論文投稿 (博士課程後期)

研究は失敗の方が圧倒的に多いので、院生のほとんどが結果を出さなければいけないプレッシャーを感じながら研究生活を送ります。

さらに成果の出ない日々が続くとかなり精神的に堪えます

あまりプレッシャーに強くないのであれば、院進学は避けた方がいいかもしれません。

就活があまり上手くいってない場合

就活が上手くいかないからと言って安易に大学院への進学はお勧めしません

大学院に進学したことを後悔している学生さんは決して少なくありません。

自分でよく考えて、そして納得したうえで大学院への進学を決断してほしいと思います。

そこで、考慮すべき点を以下に示します。

院進学のメリット

  • 初任給が高い
  • 職業選択の幅が広がる
  • より専門的な知識・技術が身に付く
  • プレゼンスキルが向上する

上の二つは院卒なら誰でも得られるメリットですが、下の二つは自分で意識しないと絶対に身に付きません

院進学のデメリット

  • 学費が掛かる
  • 企業から求められるレベルが高い
  • 研究以外のことにも時間を取られる
  • 研究職に就けるとは限らない

研究職の採用人数はかなり少ないので、修士卒だから必ず研究職に就けるわけではありません

他の業種の場合、学部卒と同程度の能力と判断されたら、初任給の低い学部卒の方が優先的に採用されると思います。

院進学を決めたら就活を振り返る

一番大切なのが就活の振り返りです。

先延ばしになったからといって就活のことを後回しにするのは非常にもったいないです

研究室にもよりますが、大学院生になると B4 の頃とは比較にならないくらいに忙しくなります。

やらなければいけないことが多すぎてあっという間に就活の時期になります。

  • 講義 and 課題
  • 後輩の指導
  • 研究室の運営
  • 学会発表に向けた実験及び準備

大学院への進学が決まった段階から常に就活も意識していれば、いざ就活の時期になった時に行動しやすいのではないでしょうか

就職留年も視野に入れる

就活を継続するか、院進学するか悩んでしまうと思います。

一番良くないのは卒研と就活の両方が上手くいかない場合です。

指導教授の方針にもよりますが、学部生と言えども、就活に専念できる学生さんはあまり多くないと思います。

就活の時期を変えて欲しい…
カワラボ
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「学生なんだから学業/研究を優先しろ !!」なんて言われたら何も言い返せないですよね。

もし、こういう状況にいるなら就職留年 (新卒扱い) を視野に入れて卒研とその他の単位の取得に全力を注いで欲しいと思います。

大学に籍を置くのでお金が掛かってしまいますが、卒業に必要な単位を全て取得してしまえば、翌年は就活だけに専念できます。

就活終了後に卒研が有るのと無いのでは肉体的・精神的負担もかなり違うと思います。

ちなみに私の後輩は籍を置きつつ、翌年の院試に合格して大学院生になりました。

ブランクがあるのは悪いことではなく、自分自身と向き合う貴重な期間だと私は考えています。

最後に

就職か大学院進学するのかは大きな分岐点だと思います。

後悔することはあるかもしれませんが、どちらを選択しても全力でやりましょう。

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過去に研究室生活がしんどくて逃げた経験がありますが、なんだかんだで無事に修了することができました! このサイトでは辛い研究生活の乗り越えるためのアドバイスを中心に紹介したいと思います。

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