研究室に所属すると飲み会といったイベントへの参加機会が多くなります。
- 歓迎会
- 忘年会
- 発表の打ち上げ
- 他大学とのセミナー後の懇親会
- OBOG 会
恒例行事の飲み会以外でも研究室のメンバーと飲みに行くこともありますよね。
飲み会が好きな人にとっては楽しいかもしれませんが、嫌いな人にとっては苦痛かもしれません。
私も苦手だったので、主要な飲み会以外は基本的に断っていました。
ただ、最初の頃は断りづらかったですし、特に先輩がいる飲み会だと悪い印象を与えるんじゃないかと心配で、誘われた飲み会は全部参加していました。
当時の私のように断りづらくて渋々飲み会に参加する方もいると思います。
ここでは、研究室の飲み会に行きたくない学生さんに最低限心掛けておいた方がいい点を紹介します。
目次
普段から自分の研究に関わる人とコミュニケーションが取れていれば問題無い
研究生活で最も重要なことは論文を書くための実験データを得ることですが、経験が浅いほど自分の力だけでデータを得るのはほぼ不可能です。
得られた実験データの全てが論文に使えるとは限りませんし、残念ながらその多くが没になってしまうのが現実だと思います。
そのため、先輩や指導教員からのアドバイスや指摘は研究を進めていくために欠かせません。
特に直接指導してもらう機会の多い先輩とは気軽に相談できる関係を築くことが大切です。
飲み会は先輩との距離を縮める絶好の機会ですし、私の同期や後輩も飲み会を通じて先輩と仲良くなるパターンが多かったです。
しかし、普段からコミュニケーションをちゃんと取れていれば、無理に飲み会に参加しなくても大丈夫です。
研究を進めていくために必要な人とだけコミュニケーションを取れていればいいので、周りに必要以上に気を遣うこともありません。
私はよく相談に乗ってもらう先輩とは良い関係を築けていたので、徐々に飲み会は欠席するようになりました。
飲み会への参加が嫌な人ほど、普段からコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。
人間関係に亀裂が生じるきっかけを作らない
実験データを得るために研究室に行っているのに、人間関係の問題で研究室に居づらい状況は避けたいです。
そのため、きっかけを作らないことが大切です。
- ドタキャン
- バレバレの嘘をつく
- 飲み会を否定する
相手に対して失礼な振る舞いは絶対に避けてください。
飲み会に参加しないことは別に悪いことではないので、行きたくない時は早めに連絡をし、嘘をつくのであればバレないように細心の注意を払いましょう。
また、研究室の恒例行事の幹事はやらされている方がほとんどなので、その仕事を引き受けてくれた方に感謝も併せて伝えると良いと思います。
1 人で抱え込んでしまう人ほど参加した方がいい
研究はとにかく失敗を重ね続けますし、停滞することは珍しくありません。
それに加えて、指導教員から厳しい指摘を受けて落ち込むこともあるでしょう。
1 人で抱え込んでしまう方ほど、常にこういう状況にいると精神的に堪えると思います。
飲み会は気分転換になりますし、研究室とは違って、先輩や教員に気軽に相談しやすい場でもあります。
そして、余程嫌いな相手じゃない限り、頼られて気分が悪くなる人はいません。
親しい人だけでなく、相談してきた人に対して自分の研究に関連していなくても先輩は気に掛けてくれます。
先輩に助けられて何とか卒論発表に間に合った後輩もいましたし、私自身も先輩方には何度も助けてもらいました。
相談したから解決するほど研究は単純ではありませんが、気に掛けてくれる存在がいるだけで精神的な負担は軽くなります。
“あの人は飲み会には参加しない人” と認識してもらう
誘いを断るのが苦手な方もいますよね。
やむを得ない事情があるわけでもないので、飲み会を欠席することに罪悪感を抱く方もいるでしょう。
そのため、飲み会に誘われない状況が本人にとって一番望ましいと思います。
この状況を作るためには周囲の人に “飲み会には参加しない人” と認識してもらう必要があります。
日頃から研究室のメンバーとコミュニケーションを取りつつ、「自分は飲み会にあまり乗り気じゃないんだ」と伝えるように心掛けて下さい。
- 金銭的に余裕が無いから、恒例行事以外の出費は抑えたい
- 家まで遠いから可能な限り早く帰りたい
- お酒が飲めないから行きたくない
- 教員採用試験、資格の勉強時間を確保したい
私も「お金が無い」「家が遠いから早く帰りたい」という理由で断っていたので、恒例行事以外の飲み会には来ない人という立ち位置を確保しました。
しかし、注意点があります。
それは飲み会が苦手なんだと相手に伝える際に絶対に飲み会を否定しないことです。
皆と仲良く飲んだり食べたりしてお話するのが好きな人もいるので、これは完全に価値観の問題です。
自分の好きなこと、楽しいと思っていることを否定されていい気はしないですよね。
前述のように、人間関係に亀裂が生じるきっかけを作らずに自分は飲み会が苦手なんだと伝えるように注意しましょう。
最後に
私も飲み会が苦手なので、行きたくない人の気持ちはよく分かります。
人間関係に問題が生じることを恐れて、渋々参加する人もいるかもしれません。
ただ、飲み会に参加しないというだけであなたを悪く言う人がいるのなら、それは相手側に問題があります。
日頃からちゃんとコミュニケーションが取れていれば飲み会に参加しなくても、無事に研究生活を送れると私は思っています。
関連記事
カワラボ
最新記事 by カワラボ (全て見る)
- 大学院進学は避けた方がいい ? 研究に向かない人の特徴 - 2021年4月5日
- 研究室の教授と合わない学生が関係を悪化させないために意識すべき点 - 2021年2月12日
- 修論発表会の不安や緊張との向き合い方 - 2021年1月29日
コメント