研究室に所属している学生さん全員が研究熱心ではないと思います。
自分の研究テーマにあまり興味/関心が無い方もいるはずです。
- 元々入りたい研究室ではなかった
- 希望していたテーマではなかった
- 卒業さえできれば何でもよかった
- 周りが院進学するから自分も進学した
理由は人それぞれですが、卒業するためには興味が無くても研究を進めなければいけません。
「卒論は出せば通る」なんて言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、論文を書けるだけのデータは必要です。
こういう言葉を鵜呑みにして、適当に取り組んだがために卒業が危うくなる事態は避けなければいけません。
ここでは、自分の研究テーマに関心が無い学生さんが卒業するために心掛けて欲しい点を紹介します。
目次
興味なんか無くても全然問題ない
私自身も自分の研究テーマに関心があるわけではありませんでしたし、結構適当にテーマを選びました。
割と真面目に研究に取り組んでいましたが、研究にのめり込んだというよりも卒業のために取り組んでいただけでした。
完全に私の独断と偏見ですが、こういう学生がほとんどだと思います。
それに卒業に必要なのは「実験する、データを集める、論文を書く」を 3 点だけですし、研究熱心かどうかは求められていません。
専門書やネットを使えば大抵の専門知識は調べられますし、学術論文も英語が極度に苦手であれば翻訳を利用すれば大体理解できます。
そこで調べたものはスクリーンショットやコピーをして、研究用のノートやファイルに保存しましょう。
必要な時に必要に応じて見返せば対処できるので、専門知識や論文の情報をわざわざ覚える必要はありません。
興味が無くてもやるべきことをやっておけば卒業は出来ます。
論文執筆に必要な実験データを整理する
論文提出が迫ってきているのに「全然データが足りない」という状況は絶対に避けなければいけません。
そのため、研究のことなんか考えたくもない方もいると思いますが、まずは論文に必要なデータを整理しましょう。
研究室には先輩方や卒業生の研究データが保存されているので、是非参考にして下さい。
研究室の発足年数や規模にもよりますが、どの研究室にも毎年似たようなテーマがありますし、実験条件は違えど似たような操作が多いと思います。
こういうデータが欲しい時はどんな実験をすればいいのかを事前に確認をし、一つずつ消化していきましょう。
目論見通りの結果が得られなくても明確な目的と適切な条件で行われた実験であれば、無駄なデータはありません。
実験する度に卒業に近づいていることを自覚できれば、多少モチベーションにも繋がるのではないかと思います。
新しい実験 or 検討実験を行うよう心掛ける
卒論 (修論) といえども論文には新規性が不可欠です。
特に前任の研究テーマを引き継いだ方は要注意なのですが、前任より研究を進めるか、前任の課題に対する検討が必要になります。
学部で卒業した私の同期の研究テーマを引き継いだ後輩がいましたが、卒論提出が迫っても前任と全く同じ進捗だったので、指導教員から「このままじゃ卒業させない」と宣告されていました。
彼は何とか新規実験を行ったおかげで事なきを得ましたが、卒論発表当日も朝早くから発表に必要な実験をしてました。
研究に興味が無くてもこういう事態は誰もが避けたいですよね。
実験はテストと違って一夜漬けではどうすることもできないので、日頃から新規性を意識して実験に取り組んで欲しいと思います。
計画通りに実験が捗ることの方が圧倒的に少ないですし、追試実験も仕方がありませんが、新規実験もしくは検討実験を行うように心掛けて下さい。
そうやって地道にデータを集めることが卒業への近道です。
大学に居る時に報告会の資料作成に取り掛かる
私もそうでしたが、報告会の資料作成といった面倒事をつい後回しにしてしまう方が多いと思います。
休日の自分に期待しながらも、全然作業が捗らなくて結局日曜日に徹夜で作業することもあるではないでしょうか。
家にいる時は好きなことをしたり、のんびりしたいと思います。
だから出来るだけ大学にいる時に資料作成を片付けてしまいたいところです。
ただ、実験の合間時間の度にいちいちパソコンを開いて作業することでさえ面倒な方もいると思います。
実験によっては図の作成やデータの見せ方に工夫が必要なものもあり、直ぐにスライド作成というわけにはいかないですよね。
そのため、まずは紙にスライドの構成・構想を書くことをお勧めします。
フリーハンドの自由度に勝るものはありませんし、フォントサイズ、色や図の配置といった細部に気が散りません。
余計な手間が増えるだけと思う方もいると思いますが、ある程度形が出来ていればそれに合わせてスライドを作成するだけなので、案外時間短縮になります。
私も先に紙に書くようにしてからはスライド作成に以前より時間が掛からなくなりました。
休日の時間を少しでも多く自分のために使えるように、資料作成はサッサと片付けてしまいましょう。
最後に
自分の研究テーマに興味が持てないのは仕方が無いことです。
ただ興味が無いからこそ、時間の使い方や取り組み方を工夫をして研究に費やす時間や労力を最小限に抑えましょう。
大変なことの方が多いと思いますが、やるべきことをやっていれば間違いなく卒業出来ます。
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