何とか卒論提出を潜り抜けたのにすぐにやって来るのが卒論発表会、口頭試問ですね。
教授陣を前にプレゼンして、質問に答える、大学生活最後にして最大の難関です。
自身に満ち溢れている人はまずいないのではないでしょうか。
やらかしたらどうしようと不安な気持ちでいっぱいだと思います。
緊張を少しでも緩和するためには不安材料を一つでも多く取り除く必要があります。
ここでは、卒論発表会での緊張を少しでも緩和するために心掛けて欲しい点を紹介します。
目次
圧倒的に発表練習する
研究報告会と違い持ち時間が決まっているので、その制限時間内に自分が主張したい内容を収めなければいけません。
タイムオーバーや緊張で原稿が吹っ飛んでしまうなんて事態は絶対に避けたいですよね。
対処法はシンプルに練習あるのみです。
研究室での発表練習だけでなく、入浴中や就寝前の空いた時間に練習すれば嫌でも原稿は頭に入ります。
スライドも用いて 3, 4 回通しで止まることなくほぼ原稿通りに話せるならば、充分頭に入っています。
緊張で早口になってしまったり、言葉に詰まってしまうのは仕方が無いことです。
自分が取り組んできたことを発表出来れば、全く問題ではありません。
優秀な人である必要はない
私自身もそうでしたが、プレゼンに苦手意識のある人は練習も避ける傾向があると思います。
苦手な理由は人それぞれですが、根底には “人前で批判されたくない” ちょっとカッコつけたい自分がいるのではないでしょうか。
- 上手く話せなかったら恥ずかしい
- 質問に答えられなかったら恥ずかしい
- 間違ったことを言ったら恥ずかしい
- スライドが下手だから恥ずかしい
自分を少しでも良く見せたい気持ちは分かりますが、プレゼンで意識しないといけないのは自分ではなく相手です。
どうしたら自分が主張したいことを相手に分かりやすく伝えられるかということだけを意識してください。
自分視点ではなく、常に相手視点で考えるとプレゼンの質は確実に良くなります。
難しい言葉を使うなど優秀な人を演じる必要はありません。
実験し、得られた結果から考えたことを教授陣に発表するのが卒論発表会の目的であり、自分が優秀な学生だとアピールする場ではありません。
発表の出来で留年するなんてまずない
大学に論文提出するには所属研究室の教授から合格ですというお墨付きが必須です。
お墨付きを頂いたということは、教授が卒業に値すると認めたということです。
そのため、論文が受理された時点で発表さえすれば、間違いなく卒業確定と思ってください。
基本的に論文に不正が無い限り、どんなに論文が低レベルと感じていても、発表でやらかしても留年にはなりません。
また、卒論では成果や学会発表のような実績は求められていないので、研究への取り組み方が重要視されます。
- 研究のメリットは何なのか
- これまでの研究とどう違うのか
- 得られた結果から何が予想されるのか
- 今後発展させるために何が必要か
後ろめたいことが何もないのであれば、過度に怯える必要は無いですし、発表の出来が悪かろうが卒業の価値は変わりません。
知識不足 (?) は悩むだけ時間の無駄
プレゼンで最も憂鬱な時間帯が質問時間だと思います。
想定していない質問が来るんじゃないかって滅茶苦茶不安ですよね。
他人が関わる問題なので、多分どれだけ勉強してもこの不安が消えることは無いと思います。
ただ自分自身が知識不足だと思っていても、少なくとも自分が行ってきた実験に関してはある程度の知識はあるはずですし、無ければ論文は書けませんよね。
ちゃんとした理由があって実験してきたと思います。
- 何故この実験・評価方法を選択したのか
- 何故ルート変更したのか
- 何故この結果になったのか
そして研究背景、問題点や研究目的についても自分の言葉で説明できるはずです。
質問時間は発表者の粗探しではなく、取り組んできたことに関する質問をする時間なので、基本的に取り組んでないことは質問されません。
本当に知識不足なのでしょうか ?
取り組んできたことに関しては誰よりも知っているはずですし、誰よりも考えてきたと思います。
質問対策は確かに大切ですが、必要以上に心配しなくても大丈夫です。
最後に
卒論発表を全く緊張しない人はいません。緊張して当たり前です。
誰もが経験したことのないことに対して不安を感じます。
卒論発表の出来だけで判断されることはないので、自分が取り組んできたことに自信を持って発表に臨んで欲しいと思います。
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