翌年には卒業を控える B4 と M2 の学生さんにとって就職活動は重要なイベントです。
それと同時に卒業のために研究活動もしなければいけないため、就活と研究が重なる時期は肉体的・精神的にかなり疲弊すると思います。
- 早朝実験、日中就活、夜実験
- 指導教員からのプレッシャー
- 進捗を出さなければいけないプレッシャー
- 学会発表に向けた実験・準備
- 卒論・修論に向けた実験
ただでさえ忙しい実験主体の生活に就活が上乗せされるだけなので、就活に専念できないのが現実ではないでしょうか ?
また、就活に専念するあまり卒業が危うくなる事態も絶対に避けなければいけません。
そこで、就活中における研究生活の過ごし方を紹介します。
目次
実験中の暇な時間や合間の時間を有効活用
研究室に居る時間はかなり長いですが、その間ずっと作業しているわけではないと思います。
いざ実験に取り掛かる時や後処理にはかなり集中して取り組まなければいけませんが、合間の時間や実験中は案外暇ですよね。
普段だったらスマホをいじったり、友人と談笑するこの暇な時間を ES、企業研究や自己分析に充てましょう。
もちろん実験中に経過観察は必要なので、思い浮かんだことのメモ程度で十分です。
そして時間が確保出来たら文章の作成に取り掛かりましょう。
マルチタスクは注意力が散漫になる恐れがあり、しょうもないミスに繋がりやすいので、くれぐれも同時進行にならないように注意しましょう。
優先順位を決めて時間で区切る
やらなければいけないことが多いと気が散って集中できない人もいると思います。
時間があればついスマホをいじってしまう方もいますよね。
そして大学にもよりますが、基本的に夜遅くまで研究室に居られるので、やらなきゃいけないことがあってもつい後回しにしてしまうこともあると思います。
そのため、優先順位を付けて時間割を自分で設定しましょう。
例えば、
- 9:10~9:55 実験準備
- 10:00~11:50 企業研究、ES
- 11:50~12:50 昼、自由時間
- 13:00~18:00 実験、データ整理
- 18:00~19:30 報告書等の資料作成
- 19:30~20:00 翌日の予定確認、実験準備
のように時間で区切れば、今すべきことだけに集中できると思います。
どうしても気が散ってしまう場合、(実験以外では) 短時間でタイマーを設定し、時間制限のプレッシャーを設けて作業することで、比較的集中して作業に取り組めると思います。
研究報告会は今後の方針に重点を置く
就活生の多くが研究報告会に苦労するのではないでしょうか。
日中に就活が入ると思うように実験に取り組めないですよね。
そのため、今後の方針に重点を置きましょう。
実験は出来なくても考えることは出来ると思います。
研究報告会は現状を報告する場ですが、今後どんな実験計画で研究を進めていこうと考えているかを報告する場でもあります。
- 現状と課題を整理
- 課題への具体的な改善策
- 卒論・修論はどこまでやるのか
- 具体的に何の実験を行うのか
- どの学会で発表する計画か (院生のみ)
本格的に就活が始まると同時に卒論・修論提出も徐々に迫ってきています。
就活が無事に終わっても卒業出来なければ意味がありません。
特に研究経験の少ない B4 の学生さんは約半年で卒論を書けるだけの実験データを出さなければいけないので、何から始めればいいか準備しておかないと研究のスタートが遅れてしまいます。
そのため、就活が終わった後、速やかに研究に取り組めるように今後の方針を考えておきましょう。
また、修論は自分が取り組んできた研究をある程度まとめる必要があるので、 M2 の学生さんは自分の研究をどうまとめるか考えておきましょう。
報連相は徹底する
就活に専念したいのが多くの学生さんの本音だと思いますが、就活を優先して指導教員からお叱りを受ける学生さんもいますよね。
就活の時期が研究活動と被ってしまうのが一番の問題ですが、大学は就職支援学校ではなく研究機関ですので学業優先なのは仕方がないことです。
研究生活で最も避けなければいけない状況は指導を放棄されてしまうことです。
研究に行き詰った時や論文執筆は教員の指導が欠かせません。
特に研究経験のほとんどない B4 の学生さんが先輩、教員から見放されたら何もできないと思います。
そのため、この事態を避ける為に報告・連絡・相談は徹底しましょう。
研究室に所属すると「社会人として~」というお話を沢山耳にすると思います。
これは社会人としての振る舞いを求められているからです。
就活で遅刻や欠席をする場合は企業名や日時も併せ、当日ではなく前もって連絡しましょう。
とにかく相手に失礼のないように細心の注意を払いましょう。
最後に
研究と就活の両立はもの凄く大変だと思います。
口で言うのは簡単ですが、実際に両立させるのは決して簡単なことではありません。
完璧を目指すではなく、今の自分に出来ることを少しずつこなしていきましょう !!
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